鈍行列車の旅

<明覚から下関まで連続鈍行列車の旅>・・・昭和52年5月1日〜5日

一筆書き乗車券 小生このころ、仕事の関係で1か月に1回は国内の何処かに出張していた。それは特急列車による移動であり、何時も混んでいて、周りはネクタイをした (私もそうであったが)セカセカとしたビジネス客ばかりであった。
新幹線はその頃、岡山迄であった。その頃から、時間があったらのんびりとした旅がしたいと考えるようになった。
そして、昭和52年5月の連休に埼玉から下関までオール鈍行列車の旅をしたのである。
 乗車券:明覚発−−>八王子ゆき(経由:児玉・安中・直江津・敦賀・西舞鶴・綾部・幡生・山陽・東海・品川・中野)
 これは、いわゆる一筆書きの乗車券と呼ばれるもので、料金は11,700円。有効期間は13日間と記入されている。


八高線明覚駅 信越線横川駅
<5月1日>
八高線明覚発08:08の気動車(キハ35)で出発。
09:32高崎着。
高崎09:36発、長野行きの客車鈍行に乗る。この列車は信越線に最後まで残った旧型客車321列車として有名であった。
12:53長野着。1時間の待ち合わせの間に駅前で昼食休憩。
14:01発の直江津行き115系普通電車に乗る。途中には関山・二本木と二つのスイッチバックの駅がある。 特急列車ではスイッチバックなどはわからずに通過してしまう。 (現在は関山のスイッチバックは廃止されてしまったが)
直江津からは16:46発富山行き客車鈍行。
富山着19:27。本日は富山泊り。
<5月2日>
富山発06:07米原行き客車鈍行に乗車。
敦賀 11:20着。
駅弁を買い、小浜線11:55発客車鈍行に乗車。機関車はDE10型だ。綾部14:53着。
綾部発15:10、山陰線の気動車に乗りかえる。
福知山15:25着。
福知山15:28発、DD51機関車牽引の鳥取行き客車鈍行に乗車。
鳥取 20:18着。鳥取泊り。

山陰線客車鈍行 山陰線客車鈍行
<5月3日>
3日目もさらに鈍行列車で西へ向かう。
鳥取発07:39発、門司行きに乗車。山陰線の鈍行列車は旧型客車ばかりである。
東萩 19:30着。(12時間乗り換え無し!!)
この頃山陰線には長距離客車鈍行が多く走っており、有名なのは門司05:20発、福知山着23:50(595.1Km)の824列車であった。 (今は無い)
東萩泊り。
<5月4日>
東萩発07:07下関行き乗車。
山陰線で目につくのが行商のおばさん達が多いこと。持ち切れない程の生鮮品を持って乗り込んで来、車内で商品の交換を行っている。まるで市場のように賑やかだ。
下関 10:31着。
一応これで連続鈍行列車の旅に区切りをつける。
このあと5日迄、長府・山口・津和野を観光し、5日夜のブルートレイン『さくら』で帰途についたのである。



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