江南サイホン

荒川に白鳥見物に行ったときに大きなダムのようなものがあるのを見ました。 しかし、水の取り入れ口が無いので只の砂防ダムかと思っていましたが、帰ってから良く調べてみるとここは昭和初期に造られた「サイホン」の跡だったのです。 このサイホンは川底に水管を埋めて荒川の左岸から右岸へ農業用水を送る設備だったのです。それも老朽化と川床の低下により３Ｋｍ上流に移設され、残った水管部分は砂防ダムとして改良、呑み口と吐き出し口は欄干の部分が保存されています。

江南サイホンの跡 荒川左岸の堤防上から見たサイホンがあった場所。ダムになっているところが水管があったところで、かつては川底に埋まっていたと言う。。 （右の写真はクリックすれば拡大します） ここは旧川本町の白鳥飛来地の駐車場トイレの裏に吐出口があり、呑み口はその対岸にある。 左が左岸側にある呑み口、右が右岸側の吐出口で、現在はコンクリートで固められている。 説明板の一部を拡大してみます。