パケット通信

<パケット通信とは>
パケット通信はアマチュア無線のネットワークです.

  ・必要な免許      アマチュア無線技士の資格
              アマチュア局の免許

  ・ホストに必要なもの  パソコンPC−9801(古いV30でもOK)
              MS−DOS Ver3.3以上
              TNC(タスコまたは東京ハイパワー社)
              送受信機(出来るだけ430or1200のF3機)
              転送型ホストプログラム(シェアウエアで¥3K)

  ・何が出来るか     メールやブレテンの自動転送・受配信
                            (相手先を指定すれば目的のホストまでメールが届く)
   
  ・パケット通信の利点  アナログに比べ,ネットさえ構築されていればより確実な通信が出来る.
                        自動転送が可能(インターネットと同じ)で,ホストは無人運用も可能.
              通信記録が確実に残り,特に非常通信には有利.
              当人しか見れないメールは勿論だし,意見交換のような会議なども出来る.





<パケット通信のノード>

皆さんはパケットのNODEをご存知でしょうか?
NODEはネットワークのひとつであり,自動パケット中継装置とも言えます. NODEを経由すれば,見えないところのBBSに直接接続出来るのです. NODEはNET-ROMとも呼ばれ,パケットの免許とTNCがあれば開設出来ます. 普通のNODEは特殊なTNCにロムが必要ですが,東京ハイパワー社のTNCには KANODEという機能が有り,設定さえすればそれは簡易ノードとして利用できるの です.
KPC−**のTNCをお持ちの局はNODE機能をオンで24時間運用すれば, 他局がそれをNODEとして利用できるのです.

以下は,1296.22Mhzで東京渋谷のJA1YQHのKAノードを利用し, コネクトした例です.
当局は上記の周波数でJA1KLB−11をNODE運用しています. また,JA1KLB(ハイフン無し)はMO−RBBSで運用していますので, これもご利用下さい.

接続例
C JA1YQH-9             <−− ノードへのコネクト要求です

 *** CONNECTED to JA1YQH-9 [02-Apr-95  14:31:41]
###CONNECTED TO NODE JA1YQH-9(JA1YQH-5) CHANNEL A
ENTER COMMAND: B,C,J,N,X, or Help ?  <−− NODEにコネクトできました
                                               ここでこのNODEから見える
                        局にコネクトします
C JA1KLB               <−− JA1KLBにコネクト要求

###LINK MADE            <−− コネクトできました

* MO-NET へようこそ。ちょっとお待ちください *
 
        《利用時間50分》
/// おはようございます!! JA1***さ〜ん ///
/// アクセス数 Ach-P2 00043回 トータル 056214回 ///
/// 前回のアクセスは 02月19日 20時30分 です ///
/// FWD MO RBBS Ver19.01H + α ///

☆★ FL FLN FS などの便利コマンドをご利用下さい  ★☆
☆★ 431.30 / 431.32 / 1296.22Mhz 3ポート運用中!! ★☆

【 11.MO転送 12.お知らせ 13.旅と鉄道 14:<フリーソフト> 15.パソコン情報 16.MAIL 】
【 17,自作派 18.パケット情報 19.HAM情報 20。音楽の広場 21,ニュース 22。技術情報 】
【 23。登山の情報 24。ローカル情報 25.MONET 26。おもしろ情報 27.CAR情報 28。その他 】
コマンド: F L R W K H E I or (0-10) and AT T TI etc..
現在 : [11.MO転送ボード] =>

あとは普通にRBBSを利用できます.
BBSを終わればNODEもディスコネクトになります.
ノードのプロンプトで J L を入れると,そのノードから今見える局が表示 されます.
まるで,自分がそのノードの設置場所に行っている感覚でパケットが出来る のです.
さらにそのノードから,その先のノードに移ることも可能です. また,ノードが2ポートTNCの場合は,Cの代わりにXコマンドを使う ことにより,もうひとつのポートの周波数からコネクト要求を出す事も出来る のです.

参考:JA1YQH−9のノードからコネクト出来るRBBSの例
   Aポート(1296.22)
   JA1KLB MO−RBBS 嵐山町
   JA1YHC MO−RBBS 港区

   Bポート(144.68)
   JA1YQH アサマネット  渋谷区

   YQHノードは地上高が高いのでかなり広いサービスエリアを持って
   いますので,もっと他にもコネクト出来ると思います.





<アマチュアパケット通信の未来?>

皆さん,こんにちは.
私が1986年にパソコン(PC−8001mk2)の使い道が無くて捨てようかと 思っていたときに,パケット通信というものを知って大変な喜びと感動があった のを覚えています.
今では3台のパソコンを所有し,MOのシスオペまで出来るようになり,全国の 各局とは確実なメール交換が出来るようになり,本当にアマチュア無線をやって いて良かったと実感しています.
さて,このパケット通信の未来はどうなるのでしょうか.
私なりに西暦2000年のパケット通信を予測してみます.
我家には64ビットのパソコンが2台.1台は会社業務用,もう1台はパケット 用である.
朝は6時起床.CATVの技術情報チャンネルでニュースを見ながら朝食.その 後,パソコンモニターのスイッチを入れる.業務用のモニターには海外からの 新商品に関する技術問い合わせのメールが入っている.早速データベースから 資料を取り出して,回答書をすぐに書き込んで送信. パケットのモニターには衛星JAS−3から送られてきたばかりの関東地方の 空撮画像が映し出されている.今日は雲ひとつ無い快晴だ.
8時,クルマのエンジンをスタート.会社までは50Kあるが高速道路で行けば 30分.クルマでもパケットをモニターしている.15分ほど走ったところで ビーコン局よりこの先事故発生との情報.でもインター付近で10分ほど余計に かかっただけで会社に到着.9時からの会議には余裕である.
会社は完全フレックス制だが今日は1週間に1回の出勤日なのだ. 仕事が終わってクルマに乗ると,車載のメールボックスにXYLからのメールが あり,買物を頼まれる.仕方が無い,ついでに光ディスクのCQ誌も買う. 夕食後,明日からの連休にはどこかに行こうかという話になる. 翌日は6時に出発,東北自動車道を北に向かう.パケットをモニターしていると その土地の観光案内や道路案内が表示される.午後3時,津軽海峡に面した海岸に 到着.

・上記は10年前に書いた文章ですが、アマチュア無線のパケット通信は衰退してしまったものの、インターネットのパケット通信はかなり近い線まで進んできていますね。


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